Adobe® Audition™ 1.5 Loopology お読みください
Adobe Loopology CD-ROM をご利用いただき、誠にありがとうございます。 この CD-ROM には、 Adobe Audition™ による音楽制作をより充実させる三千以上のミュージックループが収録されています。 これらのループを利用してオーディオ制作をはじめる前に、以下の文章をお読みになり、CD-ROM に含まれるループ素材の特徴をご理解ください。
この CD-ROM に収録されているすべてのループは 100 %オリジナルで、著作権フリーです(詳しくは、ループライセンス.pdf を参照してください)。 個々のループは、ミュージシャンのライブ演奏を元に制作されており、ビートやテンポの異なる多くのバリエーションが用意されています。 その中には、 ビハインドザビート(Shuffle Funk ループ内)、 トップオブザビート(FeeFoFusion および Mod Rock ループ内)および ストレートアヘッド(Thick & Vintage Rock ループ内)を始めとする多くのバリエーションが含まれます。 ループのほとんどはドライ(原音)のままで、何も処理が施されていません。 ループはすべて 32-bit で録音されているので、ループの多くは 32-bit 音源がもたらす幅広いダイナミックレンジを提供します。 ドラムループの多くは、音域がダイナミックに変化します。 これにより、 ユーザは思いどおりのエフェクトを自由に追加でき、また複数のループを簡単かつシームレスに利用できます。
Adobe Audition 内でループを使用する方法について詳しくは、 Audition の『ユーザガイド』またはアプリケーションヘルプを参照するか、Adobe の Web サイト(www.adobe.co.jp)をご覧ください。 Audition のヘルプメニューでは、『ユーザガイド』の全文が含まれています。 また、PDF 版の『ユーザガイド』が Adobe Audition CD-ROM の Audition ドキュメント フォルダに収められています。
このファイルは、次の各項目で構成されています。
・ ループフォルダの内容
・ ループファイルの番号
・ マーカー/キューの機能
・ Adobe Audition で独自の拍マーカーを追加する方法
・ クレジット
ループフォルダの内容
Loopology コレクションの各フォルダは、命名規則に従って名前が付けられています。 コレクション名の後ろに、そのフォルダに含まれるループの BPM が続きます。各ループコレクションのファイルでも、ほぼ同じ命名規則が使用されています。
...\Funk1_SlickFunk_104BPM\Amped_Slick_Bass\AmpedSlickBass26-C.wav
これは、26 番のファイルはキーが C で、104 BPM であることを示します。
場合によっては、同じファイル番号の後ろに小文字が付いていることがあります。
...\Funk2_SmackFunk_95BPM\Smack_Funk_Fretless_Bass\SmackFunkFretless09-E.wav
...\Funk2_SmackFunk_95BPM\Smack_Funk_Fretless_Bass\SmackFunkFretless09a-E.wav
これは、元のファイルのバリエーションであることを示します。 これらのバリエーションには、Reverb、 Delay 、 Compression などのエフェクトが追加されています。 CD-ROM に収録されているほとんどのループにはエフェクトが適用されていないので、 「a」という文字が付いていれば、そのファイルにはエフェクトが適用されていることがわかります。
ループファイルの番号
ループファイルの番号は、必ずしも一貫していません。 例えば、1、2、3 のように連続せずに、「Loop1」の次が 「Loop3」、その次が「Loop 5」になっていることがあります。 これは、これらのループがすべて 1 つの演奏としてライブ録音されたためです。 CD-ROM の作成にあたっては、各演奏の最良の部分を選択し、 それらをライブラリに追加しました。 それらが基準に達していないと判断した場合は、 その部分を破棄しています。 つまり、最良のループを提供するよう努めているので、 ある特定のループの演奏がそれに適さなかった場合は、 CD-ROM への収録を行っていません。 ただし、内部での参照用に通し番号をそのまま残しています。
マーカー/キューの機能
ループで利用する機能の 1 つに、拍マーカーがあります。 これらの赤い縦線は、通常のキューに似ていますが、 特にビートの位置を示すために配置されるという点が異なります。 特定のループ、特に演奏者がいわゆる「ビハインドザビート」を演奏するファンクでは、 これが不可欠です。 普通のビハインドザビートファイルを 標準のビートスプライス方式で引き伸ばそうとした場合、 それらの「遅れたビート」をどこに置けばよいかをプログラムが認識できませんでした。 そこで利用するのが拍マーカーです。 拍マーカーは、この CD-ROM 内のほぼすべてのドラムファイルとベースファイルに含まれています。 拍マーカー付きのビートスプライスファイルを使用すれば、 かなりの程度の引き伸ばし(20、30、40、場合によっては 50 BPM)をナチュラルな音質を損なうことなく行うことも可能です。 このため、 これらのループは Adobe Audition で使用する場合にとても便利です。
Adobe Audition で独自の拍マーカーを追加する方法
独自の拍マーカーを追加する方法はきわめて簡単です。 編集/オートキュー/拍を検出してマークを選択すると、 「デシベル上昇___dB」および「上昇時間___ms」を指定するように求めるウィンドウが表示されます。 Auditionのビートのマーキング処理全般は「アタック」、つまり瞬時の振幅の上昇変化を検出します。通常は、初期設定(10dB/9ms)が適しています。 フュージョンやファストメタルなど、よりテンポの速いオントップミュージックでは、 10dB/4ms、場合によっては 8dB/4ms の設定を使用します。 よりテンポの遅いグルーヴでは、 ファイルにマークが付きすぎないように検出の設定を抑える必要があります。 その場合は、10dB/40ms または 12dB/50ms 程度の設定で試してみます。 ファイルをノーマライズ処理すると、ビート検出の精度が向上する場合があります。 通常は、初期設定をそのまま使用してみて、必要に応じて変更します。
「OK」をクリックすると、赤い縦線のマーカーが表示されます。 マーカーを有効にするには、 Ctrl+P キー(波形プロパティ)を押して、「ループ情報」タブを選択します。 そしてループボタンをクリックします。 「ストレッチ方法」で「ビートスプライス」を選択し、 「ファイルの拍マーカーを使用」というラベルの付いたオプションボタンを選択します。 このファイルをマルチトラックに挿入すると、 演奏の準備が整います。 拍マーカー付きの境界でクリック音やポップ音がする場合は、 おそらくマーカーがゼロクロスに配置されていません (詳しくは『ユーザガイド』を参照してください)。 これは 複雑なステレオマテリアルでときどき発生します。 時間表示を右クリックし、 スナップ/ゼロクロスにスナップを選択すると、 マーカーをゼロクロスに配置できます。これにより、引き伸ばした後の演奏が改善されます。
反対に、特定のビートにマークが付いていない場合は、 「ゼロクロスにスナップ」を有効にした状態で、マウスをクリックして 黄色いカーソルを適切な位置に配置し(黄色い三角形をドラッグすると さらに正確な配置が可能です)、F8 キーを押します。 これにより、 「基本」キューが作成されます。 それを拍マーカーに変換するには、 新しいキューを右クリックし、キュータイプを変更/拍を選択します。 これらのキュータイプの調整は、 キューリストで行うこともできます。
注意: 編集ビューでキュータイプを変更するときに、 黄色いカーソルを新しいキューから離して、キューハンドル(赤い三角形)を右クリックする必要があります。
クレジット
技術、制作、編集: Jason Levine
演奏:
Steve Fazio: Fender Telecaster、JET Earlewood Electric、Ransom Electric
Custom、Taylor 814-C Acoustic Guitar
Fred Fung: 1960s Gretsch Maple Drums、1970 Ludwig Drums、Yamaha Studio
Custom Drums
Jason Levine: Akai S1000、Kurzweil K2600s、Moog Rogue/Prodigy、
Rickenbacker 4003、Warwick Masterman Fretless
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